★ 各コーナーの説明です
(2002/09/23現在)

 
道草三昧

 外出して、たまたま用事が早く済んだらまずどこに寄り道するかを考える。1人で出かけていれば時間と体力と気力の許す限り、道草を食わずにはいられない。
 思い起こせば小さな頃から、注意力が散漫だったのかあるいは好奇心が強かったのか、道草を食うのが大好きだった。興味を覚えれば鉄砲玉よろしく好きな所にすっ飛んでいき、いないことに気付いた周囲の人間が慌てて探すと、本人は迷子になったのにも気付かず、笑っている。協調性もない子供だった。
 そのまま大人になってしまったので、面白そうだと思えば1人でどこへでも行く。そうして見つけた、知られざる名スポット、珍スポットをここでは紹介している。
 基本的に日帰りなので、地区が東京、神奈川に限られているのはご愛嬌。面白すぎて人に知られるのが惜しいが、つぶれてしまうともっと惜しいので、ここで普及活動に務めておく。
 なお、入場料、開館時間などもろもろの情報は掲載時点のものなので、変更部分があっても当方は一切責任を負いません。

道草三昧へ

 
空飛ぶ半畳

 「半畳を入れる」という言葉がある。半畳とは江戸時代、芝居小屋の土間で観客が腰をおろしていた茣蓙のことで、役者の芸がまずいと土間席から半畳が舞台に投げ込まれる。大相撲の結びの一番で横綱が負けたとき、放送終了までのわずかな時間、場内を乱れ飛んでいる座布団を思い浮かべてもらえれば一番わかりやすいだろう。半畳を投げ込むことを「半畳を入れる」と言い、転じて野次を飛ばすことそのものもこう表現するようになった。
 ここでは元の意味に近づけて、私が観客として見聞きしたものについて、思ったことを気楽に書いている。舞台、映画はもとよりテレビ、ラジオ番組や展覧会まで、とにかく特定の時に特定の場に行かなければ見聞きできないものをまとめて投げ込んでいる。展覧会などは「道草三昧」と一部領域が重なりそうな部分があるが、場所に力点をおけば「道草」、内容に力点があればこちらに収めるようにしている。

空飛ぶ半畳へ

 
墓荒らし

 新刊書店より古本屋で本を買うことが多いので、面白いと思った本を他人に薦めようとして調べてみたら、もう絶版になっていたということがよくある。入手できないものを薦めるわけにはいかないので泣く泣く口を閉ざすが、面白いのにそのことを他人には全く話せないというのはかなりフラストレーションがたまる。
 ここにはそんな、他人には薦められないが黙っているのが辛い本、絶版にしておくには惜しい本を集めてみた。絶版、品切れ本の墓場から1冊でも多くの本が復活することを祈る。基本的に好きな本で絶版ならジャンルを限っていないので、蓋を開けてみるとまるで統一性のないものになってしまった。もっとも、これは全てのコーナーに言えることかもしれない。

墓荒らしへ

 
中ぐらいのつづら

 竹やぶの奥の雀のお宿には小さなつづらと大きなつづらがあって、小さなつづらはお宝がふちまでぎっしり詰まっていて、大きなつづらは開けたとたんに妖怪変化が襲いかかる。
 そこで蜘蛛の巣の上の時鳥のお宿には中ぐらいのつづらを置いてみました。中から飛び出すのは宝か、化物か、塵芥か。知らなくても全く困らない知識だけを集めてみました。だけど人生、役に立たないことほど面白くありませんか?

中ぐらいのつづらへ

 
色名しりとり

 ある日部屋を掃除していたら、大学時代に使っていた原稿用紙が8枚出てきた。使う当ては全くないのだが、捨てるのも勿体無い。これを使って何か出来ないかと考えたときに、原稿用紙1枚分400文字で何か短い文章を書けないかと思いついた。8枚あるから全部で8項目出来る。それだけ書ける統一テーマを考えて、浮かんだのが色名で尻取りをすることだった。
 以前から色名辞典を見るのが好きで、気が付いたら色名辞典が何冊かたまっていたのだ。  タグ辞典を見て、ちょうどiモード用のHTMLにも興味を持っていた時期だったので、原稿用紙だけでなくついでにHTML版も作ってみた。原稿用紙では何が何でも1枚に収めないといけないので改行は入れないのだが、こちらではそこまでこだわることではないので適宜改行を入れた。各編のテーマとなる色はよほど薄くなければ題名色、薄ければ背景色として使用している。色のRGB値は主に株式会社ジーイー企画センターの「GEKアソシエ 撰色手帖」に因った。

色名しりとりへ

 

 
天井桟敷通信

 劇場に足を運ぶことは少ないし、行っても天井桟敷にいることが多いがオペラは好きだ。一時期は週に一本以上のLDやらビデオやらを見ていたこともある。読書も好きなのでオペラについての本を読むことがあるが、どうも読みたい本が読みたいと思う分だけ出版されていないような気がする。
 足りないなら自分で書こう、ということで私の好みだけに従ってなにがしか書いてみることにした。私と好みを同じくしない大多数の人々にとっては全く意味のないコーナーなので、気が合わないと思ったら即時の撤退をお奨めする。
 ちなみに、私の趣味としてはドイツオペラよりイタリアオペラ、登場人物なら善人より悪人、悲劇より喜劇を好む傾向がある。
 
肖像文 AtoZ

 オペラには様々な登場人物がいて、その中には本や映画に負けないぐらい魅力的な人物がたくさんいるのに、オペラ鑑賞が日本ではマイナーな趣味だからか彼らについてはほとんど言及されない。また、言及されても多くは音楽上の見地からだけで、台詞そのものにはあまりスポットが当てられていないように思う。
 そこでここでは私が視聴したことのあるオペラ・オペレッタから、AからZの各文字を名前の頭文字に持つ登場人物を、極端に該当人物の少ないX、Yを除いて24人選び、それぞれの名台詞とそれに対してのコメントをつけた。
 24人はあくまでも私の聴いたことのある演目、好きな演目から選んでいるので、例えば通常なら必ず数人は含まれるはずのワーグナーからは一人も選ばれていないのに好きな「ファルスタッフ」からは2人も選ばれていたりと大層バランスの悪いセレクトになってしまった。代りに、と言っていいかわからないが、24人の男女比だけは極力半々に近づけた。
 名前の頭文字を取る法則としては、ドン・○○、ドンナ・○○のような敬称や、伯爵、侯爵夫人のような地位名称は無視し、苗字と名前のどちらを取るかについては都合のいいほうをケースバイケースで選んだ。24人には瞬時に決まったものも迷いぬいて決まったものもいるが、いずれも劣らぬアクの強い人物ばかりが集まった。また、紹介した各人の名台詞は出版された対訳本を参考にすることが多いが、言葉や順序は多少入れ替えたり、表現がしっくりこないので、辞書を引いて和訳する場合もある。なので誤訳があるかもしれない。もし気付いたものがあれば、ご指摘いただければ幸いである。

天井桟敷通信へ

 
読書記録

 読書サイトで知り合った人と話すと必ず、どんなジャンルの本が好きかが話題になる。これを訊かれるといつも困る。読む本にあまり統一感がないからだ。
 今読んでいるのはコバルト文庫で、その前には同時通訳者のエッセイを読んで、そのまた前には10年以上前に死んだ推理作家の短編集、その前はSFの短編集で、もひとつ前は児童書だった、などと言うと、相手の眉間がだんだん波打ってくるのがわかる。
 そこで手っ取り早く、読んだ本の一覧表を出してみることにし、ついでにアルファベット評価もつけた。評価の基準は純粋に私の好き嫌いなので、ほかとは評価を事にすることも多いと思う。
 この表には当初、私が自分の読書傾向をつかむ目的もあったが、いまだにそれは達成されていない。多分、一生無理だろう。
 

 

 
独談場

 相手によって話題は選ぶ。野球に全く興味のない人にペナントレースの行方を訊いても建設的な答えは返ってこないだろうし、犬嫌いの人にウェリッシュ・コーギーの可愛さをいくら説いても空しい。それは誰にとっても当たり前のことなのだろうけど、そうして相手によって話題を使い分けているうちに、誰も話す相手のいない話題が増えてしまった。元々、マイブームだけで生きているような人間なので、少々独特の趣味が多いのだ。
 相手がはっきりしていれば話題は限られる。ならば相手を特定しない場所なら好きなことを言えるのではないかと思って、メルマガを発行しようかと最初は思った。HPのレイアウトを組むのが面倒で、メルマガなら書くだけで済みそうに思えたのだ。
 しかし、いざ何を書くか考えてみて驚いた。どう考えても読む人がいないだろう、マイナーな内容しか浮かばない。よく考えれば、実生活で話す人が見つからないことを書こうと思ったのだから、ネット上で読む人を見つけるのも難しい。そこでしかたなくHPにした。それなら誰が読んでいてもいなくても気にせず書ける。
 使っているPCには最初からホームページ作成ソフトが入っていたのだが、どうもデザインに融通が利かなくて気に入らない。そこで、タグ辞典を見ながら自分で打つことにした。面倒だと言いながら、こう言う手間暇を惜しまないのだから困ったものである。
 メルマガがまだ頭の中から抜けきっていなかったので、月刊誌の感覚で、4つのコーナーを月に一度更新するのを基本にしていたのだが、半年ほど続けたところで気力が途絶えたので、月刊の体裁にこだわるのをやめてレイアウトを大幅に変更した。
 トップには従来通り「準月刊誌」と銘打っているが、これを書いている2002年1月1日時点では月刊を続ける見通しは立っていない。まあ、何とかなるだろうとおもって気楽に構えている。
 
トップへ
inserted by FC2 system